ブランド力向上策探る 下京 京商などがフォーラム


京都商工会議所と日本産業デザイン振興会は15日、「デザイン&ビジネスフォーラム」を京都市下京区の京都リサーチパークで開いた。中小企業経営者らがデザインを活用したブランド力向上の方策を探った。

 元通産省(現経産省)事務次官の福川伸次・機械産業記念事業財団会長が「創知産業と日本ブランド」と題して特別講演した。中国はじめ東アジア諸国がものづくりで台頭する中、福川会長は「今後は知恵の競争が産業発展の鍵になる」と指摘した。中小企業の競争力向上にはデザイン力によるブランド構築も重要とし、「ものづくりと知識の集積がある京都は伝統の良さを現代的産業に再設計できるはず」と期待した。

 基調講演では、植松豊行・松下電器産業パナソニックデザイン社長が、ブランド価値向上のための自社のデザイン戦略を紹介した。

 また「新日本様式」協議会の樫葉浩嗣事務局長は、新しい日本ブランドの確立に向けた協議会の取り組みを発表した。

【写真】デザイン戦略によるビジネス創出の可能性を探る参加者(京都市下京区・京都リサーチパーク)

京都新聞 - 2006/12/16