食品「松阪牛」、工芸「輪島塗」 消費者の購入意欲で1位 ブランド総研調査

地域ブランドに関する調査やコンサルティング業務を手がける「ブランド総合研究所」(東京都港区、田中章雄社長)がまとめた「産品(産地)ブランド調査2007」によると、消費者の購入意欲ランキングで、食品部門では三重県の「松阪牛」が、工芸品部門では、石川県の「輪島塗」が1位になった。

 調査は国内在住の成人男女5766人を対象にインターネットを使い実施。同社が選んだ468種類の各種名産品を対象に、「認知度」「購入経験」「地域らしさ」「高級感」など12の項目について、消費者の意識を調査。総合ポイントを「購入意欲」としてランキングした。

 食品部門総合1位の松阪牛は、「認知度」「こだわり」「高級感」の3項目でトップ。工芸品部門総合1位の輪島塗は、「こだわり」「地域らしさ」「伝統・歴史」「技術力」の4項目でトップだった。

 食品部門では、総合2位に北海道の夕張メロン、3位は香川県の讃岐うどんが入り、工芸品では、2位に沖縄県の琉球ガラス、3位に鹿児島県の薩摩切子がランクインしている。

 項目別の「品質」では、食品のトップが愛媛みかん、工芸品は紀州備長炭だった。紀州備長炭は、「環境」でもトップを獲得した。また「伝統」では食品が長崎カステラ、非食品では輪島塗がトップだった。

 ほかにも、総合では上位に入らなかったが、食品の「センス」で京懐石がトップ。「情緒」では京八橋、「新しさ」でもさっぽろスイーツが1位になった。工芸品でも、「新しさ」で小樽ガラスがトップになっており、際立ったイメージで消費者に印象付けていることが浮き彫りになった。

食品分野別順位
1位  あきたこまち   米・穀物等    26.4
2位  松阪牛      肉・加工品    24.5 *
3位  讃岐うどん    めん類      24.0
4位  水戸納豆     豆・豆製品    20.0
5位  魚沼産こしひかり 米・穀物等    16.1
6位  神戸牛      肉・加工品    15.0
7位  北海道石狩鍋   弁当・料理    11.4
8位  博多ラーメン   めん類      10.7
9位  札幌ラーメン   めん類      10.1
10位  関さば      魚介類等     9.0 

フジサンケイ ビジネスアイ - 2007/2/24