「一色産うなぎ」全国PRへ 養鰻10社がブランド普及協設立

養殖ウナギの生産量日本一を誇る一色町の養鰻(ようまん)業者10社が13日、地域ブランドの確立を目指す「一色産うなぎブランド普及協議会」の設立総会を同町の一色うなぎ漁協で開いた。来年早々にも認証シールが張られた、かば焼きなどの加工品が店頭に並ぶ予定で、「一色産うなぎ」を全国へアピールする。 

 設立総会には、業者をはじめ、県や町の関係者ら約30人が出席。会長に選出された一色うなぎ漁協組合長の大岡宗弘さん(62)は「一色町は日本一の産地として全国25%のシェアを誇るが、浜名湖産などに比べて知名度が低い。矢作川水系で育った高品質で安全、安心なウナギを全国にPRしたい」とあいさつした。

 協議会では、加工技術の共有化やおいしい焼き方の基準を設置。2・5センチ四方の認証シールを張ることで消費者に味と品質の保証を目指す。来年の出荷時期に合わせ、東海地方で各種イベントも計画している。

 協議会設立に先立ち、特許庁が今春から推進する新制度「地域ブランド」の商標権に「一色産うなぎ」の登録名で申請中で、早ければ来春にも認められるという。

(石原泰智)

中日新聞 - 2006/12/14