「渭東ねぎ」地域ブランドに登録 制度開始以降、県内初

商品名と地名を組み合わせた「地域団体商標」(地域ブランド)に、JA徳島市の「渭東ねぎ」が登録された。四月の制度開始以降、徳島県内からは渭東ねぎなど四件の申請があるが、初の登録となった。

 渭東ねぎは、徳島市渭東地区で作られる青ネギで、程よい甘みと歯応えが特徴。百戸ほどの生産農家が約六十五ヘクタールで周年栽培に取り組んでいる。年間約一千トンの生産量があり、阪神市場を中心に出荷している。競争力強化を狙って五月に地域ブランドを申請した。

 特許庁によると十二日現在、全国から六百二十五件の申請があり、うち八十三件が登録されている。県内では「なると金時」「徳島唐木仏壇」「鳴門わかめ」の三件の審査が進められている。

 JA徳島市渭東支所では「われわれが作るネギの独自性が認められてうれしい。地域ブランド登録を機に、さらに素晴らしいものを作っていきたい」と話している。


徳島新聞 - 2006/12/14