高松丸亀町壱番街が10日、本格オープン

 商都・高松の新時代が幕開け?。高松丸亀町商店街振興組合(鹿庭幸男理事長)などが整備した商店街北端のA街区再開発ビル(高松丸亀町壱番街)が十日、いよいよ本格オープンする。壱番街は中心市街地の再興が叫ばれる中、地元商業者が一丸となって進めてきた全国初の民間主導の市街地再開発事業で注目度は高い。十日は午前九時から三町ドームで竣工式を行った後、同十時に各店舗が一斉に開店する。

 壱番街は、通りを挟む東館(地上八階・延べ床面積六千四百四十一平方メートル)と西館(地下一階地上十階・同一万百三十四平方メートル)で構成。二?四階はデッキで連結している。一?四階は商業スペースで、世界のスーパーブランドや大手書店のほか、地元の個性的なセレクトショップなど計十九店舗が出店。総事業費は約六十五億八千万円。

 丸亀町は商店街を七街区に分けて、街並みを五年で一新する「まちづくりプロジェクト」を進めており、壱番街はそのトップバッター。一九九〇年に若手メンバーで組織した再開発委員会の発足から十六年の歳月をかけて開店にこぎ着けた。

 壱番街は、土地の所有と利用を分離して、地権者らでつくる「まちづくり会社」が地権者と定期借地権契約を結び、土地を取得しないことで事業費を抑えるという画期的な再開発手法を考案。また、商店街というコミュニティーが主体となって、商店街を管理・運営するタウンマネジメントプログラムに基づき、今後、小規模連鎖型のプロジェクトを通じて、街並みをリニューアルしながら、新しい商業空間を創出していくという。

四国新聞 - 2006年12月9日