偽ブランド着用なら出国禁止 中国吉林省、知財保護で

4日付の中国紙、法制日報によると、中国の吉林省政府はこのほど、知的財産権の保護のため、偽ブランド品を身に着けた住民の出国を禁止すると発表した。

 中国政府が特許や著作権などの保護政策を強化しているのに対応して、同省は偽ブランド品や映画、音楽などの海賊版の郵送や持ち出しによる輸出を厳しく規制。自らが偽物を身に着けていた場合には出国を許さないとの方針を決めた。

 中国の地方では、雇用や税収を優先する地元当局が、偽物製造企業と結託しているケースが少なくない。吉林省はこういった「地方保護主義」の打破も打ち出し、犯罪行為をかくまおうとした場合も厳正に処理すると宣言した。(共同)

産経新聞 - 2006年12月4日