海外高級ブランドが次々と出店する銀座

海外高級ブランドの大型店が東京・銀座に次々と出店がなされて、銀座は海外ブランドファッションタウン化に拍車がかかっている状況です。海外の高級ブランド店は銀座の富裕層が集う大人の街としての購買力に期待しているようです。

銀座2丁目あたりは、有名な宝飾ブランドがひしめき合う激戦区になってきています。
世界のトップ級ブランド「ジョルジオ・アルマーニ」が社運を賭けて「アルマーニ銀座タワー」を開店させました。アルマーニ銀座タワーは地下2階、地上11階。グッチやエルメスなど有名ブランドが並ぶ晴海通り沿いに位置しています。ジョルジオ・アルマーニとエンポリオ・アルマーニの服や小物の他、インテリア用品やレストラン、会員制バー、スパまで揃えていて、高級感を漂わせています。

宝飾で有名なブルガリは、中央通りにイタリアの宝飾ブランドの旗艦店ビル「ブルガリ銀座タワー」が開店します。売り場の面積は世界中のブルガリ店舗の内で世界一の940平方メートルです。ジュエリーや時計、革製品売り場だけでなく、レストランやバーも併設させています。

スイスのショパールは、自社では世界最大規模の旗艦店を開店させていますし、カルティエは旗艦店「銀座2丁目ブティック」を新装させて開店させます。ティファニーも改装を行っており来年秋ごろには新装開店の予定です。

銀座マロニエ通りでは、新ブティックや大型商業施設が登場しています。マロニエゲートは33店舗を集めて9月に開店し注目を集めていますし、すぐ近くに複合商業施設「有楽町イトシア」が大々的に開店させました。

海外有名ブランドが銀座に集中する最大の理由は、為替などで不動産の価格が求めやすいレベルになったことです。それと90年代から今世紀初めの頃はトレンディーな若者が集まる表参道や青山への出店が続いていましたが、若者の購買力が低下してきたため、銀座のような富裕層の集まる大人向けの市場へとシフトしてきたといえます。 それにしましても、銀座が世界でもっともお金をかけた店舗展開でもやれるという展望がもてるほど、おいしい市場に見えているということになります。