ワールド 「東京トラッド」発信 東京・銀座に新ブランド旗艦店

 一時の流行に左右されない大人の男女をイメージし大手アパレルのワールドは9日、東京・銀座並木通りに新ブランドの旗艦店をオープンする。

海外高級ブランドが並ぶ並木通りに「東京トラッド」をテーマにした、日本生まれの正統派ファッション発信を打ち出すねらいだ。

 新ブランド名は「荘厳と優雅」を意味する「グラヴィタス・アンド・グレイス」。対象は35~45歳を中心とする男女で、「あらゆる流行を経験して行き着くトラディショナル(伝統)」を意識した品ぞろえという。

店内は欧州アンティークの調度品を用いて、しっとりした大人の雰囲気を演出している。  スーツやコート、ワンピースの他、靴やアクセサリーなどの雑貨をそろえ、ワールドオリジナルと海外を含め他メーカーから買い付けたものとが半々の割合。

同じく神戸発祥の田崎真珠や、米歴代大統領に愛されたヒッキーフリーマンなど老舗メーカーとの共同商品も特徴だ。

 価格帯はレディースジャケットで5万~10万円、男性シャツで1万~7万円など。ワールドは「世界的に見ても高い日本人のセンスを結集したブランド」として、世界ブランドがひしめく銀座でスタート。百貨店内などを想定し全国展開する。

フジサンケイ ビジネスアイ - 2007年2月4日