成田、「施設再編は第2ステージへ」?NAA日暮取締役

 成田国際空港の日暮民雄取締役はアメリカン航空(AA)のターミナル移転式典に出席し、「成田空港は施設再編の第2ステージに入った」と語り、アップグレード策による旅客利便の向上を、今後も計画通り継続していく考えを示した。成田空港は昨年6月の第1旅客ターミナルビル南ウイングの完成で、12年に渡った第1旅客ターミナルのリニューアルを終え、「グランドオープン」。これに伴い、全日空(NH)を中心としたスターアライアンス各社が一同に介した。

 平行して2008年には第2旅客ターミナルでも、インラインスクリーニングなどの最新設備とした旅客ターミナルビルに生まれ変わる。第1ターミナル南ウイングのオープンと共に、航空会社の再配置とこれに伴う各社のラウンジの再配置などを進めているのが現段階だ。AA以外に、チャイナエアライン(CI)、キャセイパシフィック航空(CX)も近々に第2ターミナルでのサービスを開始する予定で、日本航空(JL)もラウンジの増床などを今夏にも予定している。

 また、成田空港が進める事業では「成田5番街」という名称で、有名ブランドが出展する免税店を4月にオープンする。これらの一連のリニューアルは成田空港の開港の1978年以来最大規模のもので、航空会社のアライアンス施策、セキュリティ技術の向上など、時代の変化も合わせた施設のアップグレードを全面的に実施するものとなっている。

トラベルビジョン - 2007/1/19