偽ブランドの密輸に手を染めた6人兄弟


 仁川空港税関のイ・シンウォン調査官は28日、カルティエやルイ・ヴィトンなど海外の高級ブランドを装った時計220億ウォン(約27億5000万円、製品の通常価格を基準)相当を10回にわたり密輸した疑いで逮捕されたキム某(45)容疑者夫婦を調査し、驚いた。

 キム容疑者は7人兄弟で、そのうち6人が同じような密輸事件で逮捕され拘束された前歴があることが分かったためだ。

 キム容疑者の一番上の兄(52)夫婦と二番目の兄(45)は今年9月にロレックスの「イミテーション」790点を国際郵便を利用し密かに持ち込み逮捕されているほか、双子の姉妹(48)は2000年と02年に韓中の貨物船と国際郵便でそれぞれ数千点のイミテーション時計を密輸し摘発されている。

 また、南大門市場で時計の卸売り業を営む妹(39)も2000年に通常20億ウォン(約2億5000万円)相当の「イミテーション」時計5000点を密かに持ち込んで逮捕されている。

 調査結果、キム容疑者夫婦はイミテーションの時計を完成品の状態で持ち込むと摘発される可能性が高いと判断し、時計のバンド、文字盤、本体などをそれぞれバラバラにして持ち込んだ後、国内で再び組立て、南大門市場で販売してきたことがわかった。

 このほか、イ・シンウォン調査官は「キム容疑者は時計を組み立てる技術を学ぶために塾で講義も受けていた」と話している。

朝鮮日報 - 2006/12/29